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『努力は報われる』という諸刃の剣ーなぜ優れたリーダーは努力を語らないのかー
〇さんまさんの警告 「努力は報われる」ーそう語るアイドルに、明石家さんまは「 その考えはやめた方が良いね 」と助言しました。 この言葉は、決して努力を否定したものではありません。「努力は報われるべき」という思考に潜む傲慢さへの警告です。努力が報われなかった時、世界や他者を責め始める。努力を「 成果を要求する権利 」に変えてしまう。そんな危険性を、さんまさんは見抜いていたのでしょう。 実際、ほとんどの人は何かしら努力しています。問題は努力の有無ではなく、 努力が正しく成果に結びつくか です。そして組織のリーダーが誤れば、「努力は報われる」という言葉は、人々のやる気を奪う劇薬になりかねません。 心理学の研究は、この直感を科学的に裏付けています。 〇努力が報われる3つの条件 努力が「必ず」報われるとは限りません。しかし、報われる可能性を高める条件は存在します。 1. 方向性が合っているか どんなに努力しても、間違った方向に進んでいれば望む結果は得られません。 戦国時代、武田信玄は騎馬隊の訓練に膨大な努力を注ぎましたが、織田信長の鉄砲隊という「方向性の違

吉田 薫
1月27日読了時間: 11分


もし織田家がタレントマネジメントシステムを導入したら〜本能寺の変は防げたのか?〜
〇急成長企業が抱える人材マネジメントの課題 前回のブログ「もし戦国武将をC○Oにするなら?」が思いのほか反響をいただきまして、特に「実務に活かせる」「自社の状況と重なる」という声が多く寄せられました。歴史好きのビジネスパーソンって、意外と多いんですね。 さて、今回はその続編として、 織田家という急成長企業の人材マネジメント に焦点を当ててみたいと思います。 織田信長、この人は本当にすごい経営者でした。尾張一国の小大名から、わずか20年足らずで天下統一目前まで勢力を拡大。現代で言えば、地方の小さなベンチャー企業が、あっという間に業界トップに躍り出たようなものです。 この急成長を支えたのは、秀吉、光秀、勝家、利家といった優秀な家臣団。いわば、超優秀な幹部チームです。ところが、最終的に信長は明智光秀の謀反により本能寺で命を落とします。 ちょっと待って。優秀な人材が揃っていたのに、なぜ? これって、現代企業でもよくある話じゃないでしょうか。優秀な社員が突然辞める、幹部同士が対立する、組織が急に混乱する... もし織田家に現代的なタレントマネジメントシステ

吉田 薫
1月21日読了時間: 34分


もし戦国武将をC○Oにするなら?〜最強の経営陣を組織してみた〜
〇大河ドラマ「豊臣兄弟!」から考える組織論 2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」が1月4日から始まりました。主人公は豊臣秀長、つまり天下人・豊臣秀吉の弟です。「天下一の補佐役」と称された秀長を主役に据えるという、これまでにない切り口が注目を集めています。 この作品を見ながら、ふと思いました。 「もし戦国武将を現代企業のC○O(Chief ○○ Officer)として雇用できるなら、誰が適任だろうか?」 組織開発やDXコンサルティングに携わる立場として、戦国時代という究極の競争環境を生き抜いた人材の配置を考えることは、現代の組織設計にも多くの示唆を与えてくれるはずです。 今回は、戦国武将たちを現代企業の経営陣(C-Suite)に配置するという思考実験を通じて、組織における役割分担と人材配置の本質について考えてみたいと思います。 〇C-Suiteとは?経営陣の役割を整理する まず、現代企業におけるC-Suite(最高経営責任者層)の主要な役割を整理しておきましょう。 CEO(Chief Executive Officer / 最高経営責任者) : 企

吉田 薫
1月20日読了時間: 10分


コーエーの『三国志』が教えてくれた、左遷・閑職を「最高の自己投資期間」に変える方法
年末年始、ビジネスパーソンこそプレイすべき"キャリアシミュレーター"がある 〇40年の歴史を持つゲームが、なぜ今ビジネスパーソンに必要なのか 「何かゲームでもやろうかな」 そう思ったとき、私はコーエーテクモゲームスの『三国志13 with パワーアップキット』を手に取った。 三国志シリーズ。1985年の初代発売から40年近く続く、歴史シミュレーションの金字塔だ。 余談だが、武将プレイの名作『三国志Ⅶ』ならスマホでもプレイできる。ゲーム機がなくても、通勤時間にも、気軽に始められる。 子供の頃にプレイした記憶はある。でも、40代になった今、改めてプレイしてみて驚愕した。 このゲーム、完璧なキャリアシミュレーターじゃないか。 特に、「武将プレイモード」。 これは、組織のトップ(君主)としてではなく、組織の一員(武将)として三国時代を生きるモードだ。 そこで私が経験したのは、まさに現実のビジネスパーソンが直面する問題そのものだった。 〇ゲームの中で「左遷」された プレイ開始から3年目。私の武将は、辺境の小さな城の「太守」に任命された。...

吉田 薫
2025年12月26日読了時間: 12分


年末年始、プレイすべきゲームがある。それは『信長の野望』だ
40年前のゲームが、現代の組織論を先取りしていた 「ゲームなんかやってる暇があったら経営書を読め」 そう思った経営者の皆さん、ちょっと待ってほしい。 私はDXコンサルタントとして、組織改善に携わっている。最近、人的資本経営やエンゲージメント、エンパワーメントといった現代的な組織論を、クライアントにどう分かりやすく伝えるか悩んでいた。 そんなとき、ふと思い出したのが子供の頃に夢中になった『信長の野望』シリーズだ。 「もしかして、あのゲームって...」 調べてみて驚愕した。 1983年の初代から、2022年の最新作まで、このシリーズは一貫して現代の組織マネジメント理論を先取りしていた のだ。 今日は、その驚きを皆さんと共有したい。 〇「戦だけでは勝てない」という40年前の洞察 信長の野望シリーズの基本思想は、初代から一貫している。 「戦争に勝つだけでは、天下は取れない」 内政を疎かにすれば国力が衰える。武将の忠誠度を無視すれば裏切られる。外交を軽視すれば包囲網を敷かれる。 これ、現代の企業経営そのものじゃないか? 技術力だけでは企業は成長しない。組織

吉田 薫
2025年12月23日読了時間: 8分


健康経営は「もう無理…」と感じたら読むコラム― 2026年の取り組みは戦略マップから考えよう ―
今年も残りわずかとなりました。 来年の健康経営推進計画や、2027年健康経営優良法人認定申請を見据え、頭を悩ませているご担当者様も多いのではないでしょうか。 2026年健康経営優良法人認定の申請に取り組んだ中小企業のご担当者様から、共通して聞かれるのが、 「とてもわが社の規模では、申請項目に匹敵する制度や仕組みを整えるのは難しい」 という声です。 申請項目を一つひとつ確認していくと、非現実的に感じる内容があるのも事実です。 私自身、実務に携わる中で同様の違和感を覚えることがあります。 「すべて整える」のではなく「自社に必要なものを選ぶ」 だからこそ、健康経営戦略マップ2025改訂版が重要な意味を持ちます。 戦略マップを、自社の経営方針に基づき、取り組むべき施策を迷いなく選択するためのフレームとして使いませんか? 「わが社は何を目指しているのか」 「その実現のために、従業員にどのような状態で働いてほしいのか」 「そのために、会社としてどのように健康を支えるのか」 戦略マップを右側(経営方針➡健康経営の目標➡推進方針)から作成することで、...

AKI IMAIZUMI
2025年12月14日読了時間: 5分


F1から学ぶ組織改革の本質:レッドブル崩壊とマクラーレン復活が教える「属人経営」の終焉
〇F1を見ていますか? それ、最高のビジネス教材ですよ 正直に言おう。私はF1が大好きだ。でも、ただの「車好き」として見ているわけじゃない。DXコンサルタントとして、中小企業の組織改革を支援する立場として、F1ほど優れた「組織経営の教科書」はないと確信している。 考えてみてほしい。F1チームは年間予算200億円超、スタッフ1000人以上を抱える巨大組織だ。そして何より重要なのは、2週間ごとに「 決算発表 」があるという点だ。グランプリの順位という形で、組織の実力が容赦なく数字で示される。言い訳は通用しない。「来年こそは」は許されない。毎レース、全世界に向けて結果が公表される。 これほど厳しいビジネス環境が他にあるだろうか? だからこそ、F1で起きている組織の盛衰は、私たちビジネスマンにとって最高の教材なのだ。 そして今、F1では信じられないことが起きている。2023年まで「最強」と言われたレッドブルが、たった1年で崩壊したのだ。 〇2024年の衝撃:「無敵艦隊」が沈んだ 2023年のレッドブルは本当に強かった。23戦中21勝。マックス・フェルスタ

吉田 薫
2025年11月26日読了時間: 12分


私が出会ったメンタルヘルス対策と経営の融合エピソード2025 担当者が経営層を動かし、経営層が社員を支える
今年も残りわずかとなりました。この一年、様々な組織の皆さまと関わる中で、「人の想いが組織を変える瞬間」に何度も立ち会うことができました。 その中でも、特に印象に残った2つのエピソードをご紹介します。 ■ 若手人事担当者が“あきらめずに動き続ける”からこそ、経営層が動いた 1つ目は、ある企業の20代人事担当者の事例です。数年前からメンタルヘルスケア対策をご支援している企業で、その担当者さまは人事労務業務の一環としてこの領域を任されていました。 初めてお会いしたのは、ストレスチェックの集団分析結果をご報告した時のこと。転職して間もないにもかかわらず、会議では誰よりも熱心に質問を重ね、後日、改善策を即座に検討して実行する真摯さと行動力が強く印象に残りました。 それから数年。担当者さまは多忙な日々の中でも専門知識を学びながら施策を継続的にブラッシュアップしてきました。 現在では、遠隔地の社員にも気を配り、様々な視点から社員の状況を把握して、変化に気づけば自ら声をかけ、必要に応じてカウンセラーや産業医につなぎ、その後のフォローも丁寧に行っています。...

AKI IMAIZUMI
2025年11月16日読了時間: 4分


「勇者ヒンメル」に学ぶウェルビーイング経営の本質~アニメが示す、次世代リーダーシップの理想形
〇はじめに:なぜ今、フィクションから学ぶのか 「 ウェルビーイング経営 」「 心理的安全性 」「 パーパス経営 」——これらのバズワードが飛び交う現代のビジネスシーン。しかし、実際の職場では「理論は分かるが、どう実践すればいいのか」という声が絶えません。...

吉田 薫
2025年10月2日読了時間: 7分


組織の隠れたリスク:「言い訳嘘つき体質」人材の見分け方と対処法【完全版】
〇はじめに:身近にいる「厄介な同僚」の正体 「あの人はいつも言い訳ばかり」「話が長いのに要点が見えない」「なぜか責任を取らない」――。こうした人物に心当たりはないだろうか。実は、言い訳を頻繁にする人と嘘をつく人の間には、心理学的に深い関連性がある。そして、このタイプの人材が...

吉田 薫
2025年9月4日読了時間: 9分


企業が管理職を「無能な上司」にしている!構造改革で最強チームを作ろう
〇「上司ガチャ」の時代を終わらせよう 「また上司ガチャ外れた...」「うちの上司、無能すぎる」 そんな声が社内で聞こえてきませんか?でも待ってください!その「無能上司」、実は私たち企業が作り出しているかもしれません。 今日は、この現代的な課題を明るく解決していく方法をお話し...

吉田 薫
2025年8月26日読了時間: 6分


【夏休み特別企画】史上最悪!ブラック架空組織ランキングTOP10
~古今東西架空組織の労働環境を徹底査定~ 【調査経緯】 夏休み特別企画として実施した「鬼舞辻カンパニー」「鬼殺隊」「湯屋」「調査兵団」への立入検査が大きな反響を呼んだため、古今東西の架空組織を対象とした史上初の「ブラック架空組織ランキング」を作成。フィクションを通じて現実の...

吉田 薫
2025年8月8日読了時間: 11分


【夏休み特別企画】緊急報告書:鬼殺隊への労働基準監督署立入検査結果
~善意の組織に潜む深刻な労働問題~ 調査日時: 大正4年某日(無限城調査の翌週) 調査対象: 一般財団法人鬼殺隊 代表理事: 産屋敷耀哉 調査官: 労働基準監督署特別調査チーム 【調査の経緯】 前回の「鬼舞辻カンパニー」調査において、対抗組織として「鬼殺隊」の存在が...

吉田 薫
2025年8月7日読了時間: 10分


【夏休み特別企画】緊急報告書:無限城への労働基準監督署立入検査結果
~史上最悪のブラック企業「鬼舞辻カンパニー」の実態~ 調査日時: 大正4年某日 調査対象: 株式会社鬼舞辻カンパニー(通称:無限城) 代表取締役: 鬼舞辻無惨 調査官: 労働基準監督署特別調査チーム 【概要】 匿名の内部告発により、「無限城」なる企業組織への緊急立入...

吉田 薫
2025年8月6日読了時間: 6分


新人を責める前に見直すべき組織の仕組み~ミスから学ぶ職場改善のヒント~
https://www.powerwatch.jp/2024/08/26/tagheuer-25/ F1ベルギーGPピットミスから学ぶ職場改善のヒント 先日のF1ベルギーグランプリで起きた出来事が、多くの働く人々にとって身近な問題を浮き彫りにしています。レッドブルの角田裕毅...

吉田 薫
2025年7月29日読了時間: 6分


97%の中小企業が連邦軍の轍を踏んでいる!「ホワイトベース型人的資本経営」という逆転戦略
「宇宙で救出する指揮官はホワイトベースのブライト・ノアだ」 Zガンダム第27話「シャアの帰還」—追い詰められたシャア・アズナブルが部下の不安を払拭するために放った一言だ。注目すべきは、宿敵シャアが「ブライト・ノア」ではなく「 ホワイトベースの...

吉田 薫
2025年7月25日読了時間: 20分


レジリエンス力を職場で発揮するには
今年度に入り、メンタルヘルスケア研修において「レジリエンス(逆境や困難を乗り越えるしなやかな力)」というキーワードをご希望される企業様が増えてきました。私自身もこの「レジリエンス」に関わる6つの要素とにらめっこしながら、「どう表現すれば伝わるのか」と改めて考え、...

AKI IMAIZUMI
2025年7月19日読了時間: 2分


フジテレビ・日産・レッドブル、3社同時「現場出身社長」の深層分析
なぜ今、政治力より現場力が選ばれたのか?働く人への影響を考える 〇2025年、相次いだ「意外な人事」の真相 今年、日本のビジネス界で話題になった人事があります。 フジテレビ:清水賢治社長(64歳) アニメプロデューサー出身 日産自動車:イヴァン・エスピノーザ社長(46歳)...

吉田 薫
2025年7月18日読了時間: 7分


F1王者の電撃解雇に学ぶ「システム化された不公平」が組織を破綻させるメカニズム~成功の絶頂から一夜にして失墜したレッドブル代表が残した教訓~
Christian Horner, Red Bull Racing 写真:: Peter Fox 〇昨日起きた"衝撃の幕切れ" 2025年7月9日、F1界に激震が走った。 レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、20年間の在任期間を経て電撃解雇されたのだ。8度...

吉田 薫
2025年7月10日読了時間: 11分


今年も増加傾向ー令和6年度「過労死等の労災補償状況」が公表されました
厚生労働省より、令和6年度「過労死等の労災補償状況」が公表されました。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59039.html 業務災害に係る精神障害の請求、決定及び支給決定件数は、また増加しました。...

AKI IMAIZUMI
2025年6月26日読了時間: 2分
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