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【夏休み特別企画】緊急報告書:無限城への労働基準監督署立入検査結果


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~史上最悪のブラック企業「鬼舞辻カンパニー」の実態~

調査日時: 大正4年某日

調査対象: 株式会社鬼舞辻カンパニー(通称:無限城)

代表取締役: 鬼舞辻無惨

調査官: 労働基準監督署特別調査チーム


【概要】

匿名の内部告発により、「無限城」なる企業組織への緊急立入検査を実施した。その結果、我が国労働史上類を見ない重大な労働基準法違反が発覚。以下に詳細を報告する。


【組織構造の問題点】

1. 異常な階層制度

同社は「上弦」「下弦」なる謎の階層制度を採用。数字による序列管理は一見合理的に見えるが、実態は以下の通り:

  • 上弦1・2位:社長の側近として特別待遇

  • 上弦3位(猗窩座氏):なぜか標的型パワハラの対象

  • 下弦全員:調査直前に「気に食わない」との理由で一斉解雇

労基署見解: 合理的理由なき差別的待遇は労働基準法第3条(均等待遇)違反の疑い濃厚。


【発覚した重大違反】

違反1:不当解雇の横行(労働基準法第20条違反)

事案: 下弦の鬼6名を「最近の下弦は弱い」との理由で予告なく一斉解雇。


社長コメント: 「解雇予告?30日前の通知?何それ美味しいの?」


労基署指摘事項:

  • 解雇予告手当未払い

  • 解雇理由書の未交付

  • 就業規則に解雇事由の明記なし


違反2:異常な労働時間(労働基準法第32条違反)

判明事実:

  • 労働時間:24時間365日(休憩時間:0分)

  • 年次有給休暇:付与実績なし

  • 残業代:概念として存在せず


上弦の弐・童磨氏の証言:「え、休憩って何ですか?睡眠も不要なので問題ないのでは?アハハ♪」

労基署コメント: 不眠不休労働は人道上許されない。労働基準法の根幹を揺るがす重大違反。


違反3:職場環境の安全配慮義務違反

発覚事項:

  • 職場が「無限城」なる迷宮構造で避難経路不明

  • 安全衛生委員会:未設置

  • 健康診断:実施歴なし

  • AED設置:なし(そもそも心臓が動いているか不明)


違反4:パワーハラスメントの常態化

具体例:

対猗窩座氏:

  • 「お前はいつも結果を出せない」(実際は上弦3位の実績

  • 物理的暴力の行使

  • 人格否定発言の常習

対下弦全般:

  • 「お前たちは存在価値がない」

  • 集団での吊し上げ

  • 最終的に物理的排除


【労働条件の実態調査】

給与体系

  • 基本給: 無惨の血(現物支給)

  • 諸手当: なし

  • 退職金制度: なし(退職=死亡のため)

福利厚生

  • 社会保険: 未加入

  • 労災保険: 未加入(「鬼は怪我をしない」との理由)

  • 健康保険: 未加入(「病気にならない」との理由)

  • 厚生年金: 未加入(「永遠に生きるから不要」との理由)

休暇制度

  • 年次有給休暇: 制度自体が存在しない

  • 特別休暇: なし

  • 産前産後休暇: 「鬼に性別はあるのか?」(人事部談)


【経営陣への聴取結果】

鬼舞辻無惨社長への質問

労基署: 「従業員への過度な叱責について」

無惨 「私が何をしようと私の勝手だろう。従業員?家畜の間違いでは?

労基署: 「労働基準法の認識は?」

無惨 「法律?私が法律だ

労基署: 「改善の意思は?」

無惨 「君たちこそ、私の組織運営に口を出すとは何事だ


上弦の壱・黒死牟専務への質問

労基署: 「職場環境の改善について」

黒死牟 「...戦国時代に労働基準法などなかった

労基署: 「現代の法令遵守について」

黒死牟 「...時代は変わったということか


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【従業員(鬼)からの証言】

上弦の参・猗窩座氏

毎回無惨様に叱られるんです。頑張っても頑張っても認めてもらえない。でも辞めるわけにもいかないし...転職先も『元鬼』では採用してもらえないでしょうし

上弦の肆・半天狗氏

怖いよ〜労基署の人〜。僕悪くないよ〜。でも確かに労働環境は酷いよ〜

上弦の伍・玉壺氏

芸術的な労働環境ですね!美しい絶望感!」(※証言として採用不可)


【改善勧告書】

即時改善事項

  1. 労働時間の適正化

    • 1日8時間、週40時間以内への変更

    • 適切な休憩時間の設定

    • 年次有給休暇制度の導入

  2. パワーハラスメントの禁止

    • 社長への徹底した指導教育

    • ハラスメント相談窓口の設置

    • 第三者委員会による調査体制構築

  3. 適正な人事制度の構築

    • 合理的な評価基準の策定

    • 昇進・昇格制度の透明化

    • 差別的待遇の禁止

  4. 安全衛生管理の徹底

    • 安全衛生委員会の設置

    • 職場環境の改善(無限城構造の見直し)

    • 健康診断の定期実施

長期改善事項

  1. 企業文化の変革

    • トップダウン型から参加型経営への転換

    • 心理的安全性の確保

    • コンプライアンス体制の構築

  2. 人材育成システム

    • OJT制度の導入

    • メンター制度の確立

    • キャリアパス の明確化


【無惨社長の反応】

改善勧告書を手渡した際の無惨社長の反応:

これは...何だこれは?私に指図をするというのか?労働基準監督署とやら、貴様らもまとめて粛清してやろうか

労基署対応: 即座に警察への通報を検討。物理的威嚇は刑事事件として処理予定。


【特記事項:退職の自由について】

最も深刻な問題として、同社では「退職の自由」が実質的に存在しないことが判明。

実態:

  • 退職願提出 → 即座に却下

  • 無断欠勤 → 懲戒解雇(物理的制裁付き)

  • 転職活動 → 「裏切り行為」として制裁対象

従業員証言:「無惨の血がないと生きていけないんです。でも血をもらい続けるには従うしかない。これって...現代でいう『金の手錠』ってやつですよね」

労基署見解: 憲法第22条(職業選択の自由)および労働基準法第5条(強制労働の禁止)の重大な違反。


【他部署の状況】

営業部門(人間狩り担当)

  • ノルマ:人間を食べること

  • 労基署コメント:業務内容が反社会的すぎて指導対象外

研究開発部門(青い彼岸花探索)

  • 労働時間:無制限

  • 成果:数百年間ゼロ

  • 労基署コメント:非効率すぎる業務プロセス


【労働組合の結成について】

調査中、一部の鬼から「労働組合を作りたい」との相談を受けた。

相談内容:

  • 労働条件の改善交渉

  • 団体交渉権の行使

  • ストライキ権の確保

労基署回答:「労働組合法に基づく正当な権利です。ただし、使用者側の報復措置(粛清等)が予想されるため、十分な安全確保が必要」

課題:組合結成直後に執行部が「行方不明」になる可能性が極めて高い。


【業界への波及効果】

今回の調査により、同業他社への影響も懸念される。

類似企業:

  • 上弦株式会社(関連会社の疑い)

  • 下弦商事(既に倒産)

  • 十二鬼月コーポレーション(実態不明)

業界全体への指導方針:恐怖による組織運営は持続可能性がなく、最終的に組織全体の崩壊を招くことを他社にも啓発予定。


【まとめ】

株式会社鬼舞辻カンパニーは、我が国労働史上最悪レベルのブラック企業であることが判明した。

主な問題点:

  1. 労働基準法の全面的違反

  2. パワーハラスメントの常態化

  3. 従業員の人権の完全な無視

  4. 安全配慮義務の重大な怠慢

  5. 退職の自由の侵害

今後の対応:

  • 行政指導の継続実施

  • 刑事告発の検討

  • 業務停止命令の検討

  • 他の関係機関との連携強化

社会への教訓:どれほど魅力的な条件を提示されても、従業員の人権を軽視する組織に入社すべきではない。また、「強くなれる」「成長できる」といった甘い言葉に惑わされず、労働条件や組織文化を慎重に見極めることが重要である。


補足:なお、調査終了直後に無限城が「謎の爆発」により消失。無惨社長以下全役員の行方は不明となっている。労働基準監督署として、引き続き追跡調査を継続予定。


本報告書は、労働者の権利啓発を目的とした創作物です。実在の企業・団体とは一切関係ありません。


※職場でお困りのことがあれば、お気軽に最寄りの労働基準監督署まで御相談ください。


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