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福山雅治さんの件で見えた、中小企業が今すぐ気をつけるべきこと

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〜「お客様接待」の落とし穴と、SNS炎上から会社を守る方法〜

最近話題になっている福山雅治さんとフジテレビの件、皆さんはどう思われましたか?「有名人の下ネタ問題でしょ?」と思った方、ちょっと待ってください。

実はこの問題、どんな会社にも起こりうる「とても怖い話」なんです。特に中小企業の経営者の方には、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。


〇まず、何が起こったのか整理してみましょう

事件の流れ

  1. 中居正広さんの問題が発覚(2024年末)

  2. フジテレビが第三者委員会を設置

  3. 芋づる式に他の問題も発覚

    • 石橋貴明さんの件(10年以上前から)

    • 福山雅治さんの件(2005年頃から)

    • その他100件以上のセクハラ被害


共通点は「接待文化

これらの問題、実は全て同じ根っこから生まれています。


フジテレビのやり方:

  • 有力なタレントさんの機嫌を取るため

  • 女性社員を会食に同席させる

  • 「断ったら査定に響く」という空気を作る

  • タレントさんが調子に乗って不適切な発言

つまり、会社が従業員を「接待の道具」として使ったのが根本的な問題なんです。


〇「でも、うちは小さな会社だから関係ないでしょ?」は大間違い

中小企業こそ危険です

むしろ中小企業の方が、この問題のリスクは高いんです。理由を説明しますね。

1. お客様への依存度が高い

  • 売上の大部分を少数の大口顧客に依存

  • 「あの会社を怒らせたら終わり」というプレッシャー

  • 新しいお客様を見つけるのが大変

2. 社長の目が届かない

  • 「営業がどんな接待をしているか分からない」

  • HR部門なんてない

  • 相談窓口もない

3. 予算が限られている

  • 研修なんてやってる余裕がない

  • 法務担当もいない

  • 「問題が起きてから考えよう」


よくある危険パターン

大口のお客様:「今度、うちの社長と飲みませんか?」
       「××さん(女性社員)も一緒にどうぞ」

中小企業社長:「断ったら取引が…」
       「××さん、お疲れ様だけど参加してもらえる?」

女性社員:  「断りにくいなあ…」(参加)

接待の場:  セクハラ発言、不適切な行為

女性社員:  「嫌だったけど、言えない…」

この流れ、思い当たる節はありませんか?


〇SNS時代は「一発アウト」の世界

昔と今の違い

昔なら「内々で処理」できたような問題も、今は一瞬で世界中に拡散されます。


炎上の恐ろしいスピード

0-6時間:告発開始

  • 被害者がTwitter(X)に投稿

  • 「○○会社でセクハラされました」

  • ハッシュタグで拡散開始

6-24時間:爆発的拡散

  • インフルエンサーがリツイート

  • ニュースサイトが記事化

  • 会社名がトレンド入り

1-3日:総攻撃

  • 過去の問題も掘り起こされる

  • 社長の顔写真がネットに晒される

  • 「ブラック企業」のレッテル

数日-数週間:経済的打撃

  • お客様から取引停止の連絡

  • 優秀な社員が辞めていく

  • 新しい人が採用できない


中小企業への影響は致命的

大企業なら資金力で乗り切れるかもしれませんが、中小企業は一発で終了の可能性があります。


実際の数字:

  • 炎上による売上減少:平均30-70%

  • 人材の流出率:50%以上

  • 回復期間:3年以上(回復できた場合)


〇今日からできる「身を守る方法」

でも、大丈夫です。今からでも間に合います。お金をかけなくてもできることから始めましょう。

【今すぐ】やるべきこと(所要時間:1日)

1. 接待ルールを決める

【最低限のルール】
✓ 社員の接待参加は本人の自由
✓ 断っても絶対に不利益はない
✓ 1対1の飲み会は禁止
✓ お酒の強要は禁止
✓ 22時には必ず終了
✓ 困ったらすぐ連絡すること

これを紙に書いて、全社員に配ってください。


2. 緊急連絡先を作る

社長の携帯番号を全社員に教えて、こう伝えてください:

接待中でも、飲み会中でも、何かおかしいと思ったらすぐ連絡して。途中で帰ってきて構わない。それで怒る客なら、こちらから願い下げだ


【1週間以内】にやること

3. 相談窓口を作る

  • 社外の弁護士事務所と契約(月1-2万円)

  • 社内にも匿名で相談できるメールボックス設置

  • 定期的に「最近、嫌なことない?」と声かけ

4. お客様との関係を見直す

  • 売上の何%を1社に依存しているかチェック

  • 50%以上なら危険信号

  • 新規開拓の検討を始める

5. 社員教育をする

難しい研修じゃなくて、こんな感じで:

最近こんなニュースがあったよね。うちでも気をつけよう。もし嫌なことがあったら、絶対に我慢しないで相談してほしい。君たちを守るのが会社の仕事だから


【1ヶ月以内】にやること

6. ルールを文書化

  • 就業規則にハラスメント禁止を明記

  • 違反した場合の処分も決める

  • 被害者を守る仕組みも作る

7. 専門家と繋がる

  • 顧問弁護士を見つける

  • 社会保険労務士に相談

  • 商工会議所の相談窓口も活用


〇予算別の対策プラン

【ほぼ0円】でできること

  • 社内ルールを作って周知

  • 社長による定期面談

  • 社内メールでの相談受付

【月1-3万円】でできること

  • 外部の法律事務所で相談窓口

  • ハラスメント防止の簡単な研修

  • 匿名アンケートツールの導入

【月5-10万円】でできること

  • 専門カウンセラーとの契約

  • 外部機関による定期チェック

  • しっかりした研修プログラム


〇社長が覚えておくべき「優先順位」

間違った考え方

  1. 大口客との関係維持が最優先

  2. とにかく売上を確保

  3. 社員のことは後回

正しい考え方

  1. 社員の安全と人権が最優先

  2. 会社の持続可能性

  3. 健全な売上・利益


なぜこの順番なのか?

社員を大切にしない会社は、結局お客様からも信頼されません。SNSで炎上したら、売上も利益も一瞬で吹き飛びます。

短期的には売上が減るかもしれませんが、長期的に見れば「社員を大切にする会社」の方が必ず成長します。


〇実は、福山さんも「被害者」なんです

最後に、大切なことをお伝えします。

今回の件、福山雅治さんばかり叩かれていますが、実は福山さんもフジテレビが作ったシステムの被害者という面があります。


考えてみてください:

  • フジテレビが「女性社員と会食しませんか?」と持ちかけた

  • 断りにくい状況を意図的に作った

  • その場の雰囲気で調子に乗ってしまった


もちろん、不適切な発言をしたのは良くありません。でも、そもそもそんな状況を作った会社の責任の方が重いんです。


同じことが、あなたの会社でも起こるかもしれません。


〇まとめ:今すぐ行動しましょう

福山雅治さんとフジテレビの問題は、決して他人事ではありません。


重要なポイント:

  1. 問題の根っこは「接待文化」

  2. 中小企業の方がリスクが高い

  3. SNS時代は一発で終わる

  4. でも、今からでも間に合う

  5. お金をかけなくてもできることがある


明日ではなく、今日から始めてください。

まずは社員に「困ったことがあったら、すぐ相談して」と伝えることから。それだけでも、大きな第一歩です。

あなたの会社と、そこで働く人たちを守るために。


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質問や相談があれば、コメント欄でお聞かせください。できる限りお答えします。


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