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執筆者の写真吉田 薫

日本では従業員の95%が今の職場環境に満足しておらず、仕事に意欲や情熱も持っていない・・・

更新日:8月2日




先日、ギャラップ社2024 年の世界職場の現状レポート」より、グローバルな職場環境は依然として崩壊しているが、改善はされているという内容を書きました


では、日本の職場環境はどうなのでしょうか?


同じく、ギャラップ社の「2023年版 ギャラップ職場の従業員 意識調査:日本の職場の現状」によると、日本の職場でエンゲージしている従業員は5%と、4 年連続で過去最 低を記録しました(2018-2022)


グローバルと日本のエンゲージを比較したグラフでは大きな差が見られます



この場合、エンゲージは「今の職場環境や労働条件に満足しているうえ、仕事に意欲や情熱を持っている状態」という意味になります

エンゲージしている従業員の割合はグローバルの1/4という結果になります


またエンゲージしていない従業員は「満足や意欲及び情熱は持っていないが表面的には出していない従業員」、全くエンゲージしていない従業員は「職場や仕事に否定的で表面に現れている従業員」と考えると良いでしょう


今の職場環境に満足しておらず、仕事に意欲や情熱も持っていない従業員が全体の95%という結果は驚くところですが、グローバルでも81%存在することになります


つまりエンゲージしていない及び全くエンゲージしていない従業員の割合はグローバルと比較しても大きくは離れていないが、エンゲージしている従業員の割合だけが圧倒的に低いことが解ります


また、過去10年間のグローバルと日本の「エンゲージしている従業員」割合を比較したグラフを見ると非常に興味深い結果となっています



この10年間でグローバルの「エンゲージしている従業員」は増加している傾向が解ります

逆に日本は「エンゲージしている従業員」が減少していることが解ります


また、World Bankのデータによると、グローバルでは2012年から2019年までの間に年平均で約3.5%の成長を遂げ、2021年には約6%の成長を記録しました

その間、日本の経済成長率は平均して年0.6%という低い成長率に留まりました


日本では、この10 年のほとんどの期間 GDP 成長が停滞していたことと「エンゲージしている従業員」が減少していることには多少なりとも因果関係はありそうです


さらにギャラップでは、日本の従業員エン ゲージメントが低い事による日本経済への影響は実に91.7兆円、つまり日本のGDPの13%に 匹敵すると試算しています


このレポートを踏まえて考えると、エンゲージメントの 低い従業員への対応が経済再生へのきっかけとなり得ると考えられます


さて、皆さんの職場環境はどうでしょうか?

では、エンゲージを向上する具体的な方法はあるのか?


次回はその点にも触れていきたいと思います


弊社では、エンゲージメントについて調査・分析・フィードバックまでご相談を承ります

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