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7月退職を防げ!──“5月病”社員を救う中小企業の緊急対策

5月病。なんとなく聞いたことはあるけど、「うちの職場には関係ない」と思っていませんか?

でも、実はこの“なんとなく”が、7月の退職ラッシュを招く大きな落とし穴なんです。とくに中小企業では、ひとりの退職が現場全体に与える影響が大きく、ほんの小さな見落としが命取りになることも・・・

この記事では、5月病と7月退職のリアルな関係、そして今すぐできる小さな対策を、できるだけわかりやすくご紹介します。



■「5月病」と「7月退職」はセットでやってくる?

5月の連休明け、なんだか元気がない、雑談が減った、遅刻が増えた──そんな社員、いませんか?

これが、いわゆる「5月病」の典型的なサインです。

5月病とは、4月に新しい環境に適応しようと頑張った結果、GW明けに心身のバランスを崩し、やる気が急激に下がる状態のこと。特に新入社員や異動した社員に多いとされますが、実は「ベテラン層」にもじわじわ広がっています。

そして恐ろしいのは、この5月病が“静かに進行”すること。表面上は普通に仕事をしていても、内心では「もう限界」と感じている人が少なくありません。

そのまま放置すると、6月には以下のような兆候が見え始めます:

  1. 有給を細かく取り始める

  2. 雑談が減り、昼休みも一人で過ごす

  3. 遅刻やミスが目立つようになる

  4. 書類や備品の整理を始める(退職準備の可能性も)

そして、ボーナスが出た直後の7月。最終出社日として選ばれるのがこのタイミングです。実際、「5月病で辞めた」という人の多くが、7月に退職届を出していたという調査もあります。


■中小企業でもすぐできる!「5月病→7月退職」を防ぐヒント

「メンタル不調のケア」と聞くと、専門家や研修が必要に思えますが、実はちょっとした“仕掛け”で防げることも多いのです。

ここでは、今日からできる3つの対策をご紹介します。

① 雑談を“仕組み化”する

  • 毎朝5分、出勤後にチームで雑談タイムを設ける

  • 雑談専用の社内チャットチャンネルを用意

  • 上司が「最近どう?」と軽く声をかけるだけでもOK


※ポイントは、“業務と関係ない話”をすること。心理的なガス抜きになります。


② 「6月アラート」の社内共有

  • 6月に退職兆候が出ることを、管理職で共有

  • 勤怠・業務態度・発言の変化をメモしておく

  • 小さな変化でも“本人の気づき”より前にケアする姿勢


※「なんか様子がおかしいな」を“放置しない”ための、社内ルールづくりがカギです。


③ 「仕事の意味」を共有するワーク

  • 月1回、「最近やってよかったこと」を話し合う時間を設ける

  • 一人ひとりの成果を“価値”として言語化


※「自分の仕事が誰かの役に立っている」と実感できると、離職率は大幅に下がるというデータもあります。


■「7月退職」を止められるのは“今”しかない!

5月病は、症状が出てからでは遅いケースもあります。 「気づいたら辞めていた」では手遅れです。

✅ 5月後半〜6月前半の言動を見逃さない

✅ 雑談・共有・意味づけの3本柱でフォロー

✅ 管理職だけでなく、現場全体で“目を向ける文化”を育てる

この数週間の小さな気配りが、7月の突然退職を防ぐ“最後のチャンス”かもしれません。

離職は止められる」と信じて、一歩だけ動いてみませんか?




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